11月27日(月)に国際教養科の3年生を対象として英語ディベートの授業を行いました。
ディベートは広い意味では「テーマを決めて、肯定と否定のグループに分かれて討論する」ものですが、今回の英語ディベートでは、一つの論題が与えられ、肯定側チーム(Government)と否定側チーム(Opposition)に分かれ勝敗を競います。
ジャッジする人を説得し、より説得力(議論の中身、説明の仕方など)があったチームを勝ちとするものです。このとき、生徒は肯定か否定チームのいずれに属するかを自ら選ぶことはできません。場合によっては、自分の意見とは異なる観点からの主張を考えなければならない難しさがあります。方法等はいろいろなサイトで紹介されていますので、ここでは省略します。
今回、株式会社ヒューマンブレーンから4名の方にお越しいただきました。一通り説明いただいたあと、そのお二人がモデルディベートを披露してくださいました。その間、生徒たちはしっかりと耳を傾け3分間の英語スピーチを驚嘆の声漏らしながら聞き入っていました。
いよいよ自分たちの番です。ディベートする論題がスクリーンに映し出されました。準備時間に入ると、生徒たちはジャッジスタッフに論の組み立て方の指導を受けたり、肯定の理由、あるいは否定の理由について相談しながらスピーチシートに書き込んで準備していきました。
ディベートの実践に入ると、生徒たちの顔に緊張の色が見えましたが、今年は人数が多くて活発に意見交換していたので、いざとなると臆することなく、みんなの前に立ち、どの生徒も堂々とスピーチをしていました。
ジャッジの方からの講評を聞きディベートの中身を深めた後、「楽しんでくれましたか」の質問にほとんどの生徒が手を挙げて、またやりたいと意見表明していました。
ジャッジする人は単にディベートの方法を講評するのではなく、発表者個人の特徴を見極めることや幅広い知識からスピーチの内容を審査することなど、相当な力量を持って行う重要な役割であると感じました。肯定、否定のスピーチを行う生徒の力をつけることの大切さとともにジャッジ者を自前で育成できるかは課題として残りました。
昨年は国際教養科の中の選択者を対象としましたが、今年は3年の国際教養科全員を対象としましたので倍以上の生徒が取組むことができました。ヒューマンブレーンから来ていただいた四人はとても素晴らしい方々でした。ありがとうございました。
2017年11月30日
即興型英語ディベート授業
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