旭高校 校長便り

2016年7月26日

即興型英語ディベート授業

Filed under: 未分類 — admin @ 5:17 PM

10日前のことをお知らせします。7月15日(金)に3年生の選択授業、英語総合演習で英語ディベートの授業を行いました。
 ディベートは広い意味では「テーマを決めて、肯定と否定のグループに分かれて討論する」ものですが、今回の英語ディベートでは、一つの論題が与えられ、肯定側チーム(Government)と否定側チーム(Opposition)に分かれ勝敗を競います。ジャッジする人を説得し、より説得力(議論の中身、説明の仕方など)があったチームを勝ちとするものです。このとき、生徒は肯定か否定チームのいずれに属するかを自ら選ぶことはできません。場合によっては、自分の意見とは異なる観点からの主張を考えなければならない難しさがあります。方法等はいろいろなサイトで紹介されていますので、ここでは省略します。
 今回、株式会社ヒューマンブレーンから2名の方にお越しいただきました。一通り説明いただいたあと、そのお二人がモデルディベートを披露してくださいました。その間、生徒たちはしっかりと耳を傾け3分間の英語スピーチを驚嘆の声漏らしながら聞き入っていました。
 いよいよ自分たちの番です。ディベートする論題がスクリーンに映し出されました。準備時間に入ると、生徒たちはジャッジスタッフに論の組み立て方の指導を受けたり、肯定の理由、あるいは否定の理由について相談しながらスピーチシートに書き込んで準備していきました。
 ディベート実践に入ると、生徒たちの顔に緊張の色が見えましたが、それでも臆することなく、みんなの前に立ち、どの生徒も堂々とスピーチをしていました。
 ジャッジの方からの講評を聞きディベートの中身を深めた後、「楽しんでくれましたか」の質問にほとんどの生徒が手を挙げて、またやりたいと意見表明していました。
 私は、全体を見させてもらいました。ルールの中で、質疑応答(POI,Point of Information)の説明があり、相手チームのスピーチ中に質問やコメントを15秒以内で発言できることがあり、ここまではあることと思っていましたが、質問を受けるか否かはスピーカーが決めることができ、受けない場合もあり得ることに驚きました。モデルディベートの時も相手の質問に対して、”No thank you.”と言って受けずにどんどんスピーチを進めていく、ここで質問を受けた方がいいのか、受けない方がいいのかを瞬時に判断しているのだと見えました。また、ジャッジする人は単にディベートの方法を講評するのではなく、発表者個人の特徴を見極めることや幅広い知識からスピーチの内容を審査することなど、相当な力量を持って行う重要な役割であると感じました。肯定、否定のスピーチを行う生徒の力をつけることの大切さとともにジャッジ者を自前で育成するか、または外部の方に協力いただくかが課題と思いました。
 ヒューマンブレーンから来ていただいたお二人ともとても素晴らしい方でした。ありがとうございました。

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