12月17日、2年生の国際理解の授業で、「難病学生患者を支援する会」の久保田一男さんの講演を聞きました。久保田さんの息子の鈴之介さんは、中学2年の時にユーイング肉腫を発症。高校2年のとき、鈴之介さんは難病学生の窮状を当時の橋下大阪市長にメールで訴え、その結果、大阪で病弱高校生への講師派遣制度が制度化されました。2013年高校3年の卒業間際、鈴之介さんは18歳で亡くなられましたが、その遺志を継いで、久保田さんは病気の学生を支援する活動を行っておられます。講演では、生徒達が自分のこととして考えやすいように丁寧にお話をしてくださいました。また、本校でもここ数年間で何度も病弱高校生への講師派遣制度を利用しています。久保田さん、このような時期にもかかわらず東京から駆けつけていただき、本当にありがとうございました。
《 生徒の感想から》
・今日の授業で、今まで考えたことがなかったことを聞き、『自分の世界は狭いな』と思いました。難病にかかっている子どもたちが自分よりも目標やしたいことを持って強く生きている姿を見て、ものすごく胸を打たれました。久保田鈴之介さんが親に謝っているところは、涙が止まりませんでした。自分が辛いときにも周りのことを気にかけ、優しく強い人だなと思いました。難病の子が授業を受けやすい環境になることを心の底から願います。
・「チャイルドライフ・スペシャリスト」という職業を初めて知りました。私が職場体験で行かせていただいた病院にも院内学級がありました。私は将来、看護師になりたいので、今日の授業を聞けてすごく良かったです。
・今、授業を受けれているのは当たり前ではない、ということを痛感しました。実際、病気の子どもたちが短い命しか残っていないのに、「自分のような思いをしてほしくない」と他の人を思って行動していることに、心を打たれました。思っているだけでは変らない。しっかりと発言をして行動をしていきたいと思います。